10月20日(金)、環境保全分野の研修で宇部市を訪れているインドネシアからの研修生12名に対して、宇部市のＳＤＧｓの取り組みやＳＤＧｓ人財の育成について研修を行いました。日本語タイトルは「ＳＤＧｓ推進におけるＥＳＤの位置づけ」です。

この研修においては、宇部市から、ばいじん公害に「産・官・学・民」が一体となって取り組んだ「宇部方式」をはじめとした公害克服の歴史や、ＳＤＧｓ未来都市としての取り組み、ＳＤＧｓ人財の育成、持続可能なまちづくりなど、宇部市が取り組む「ＳＤＧｓ」と「ＥＳＤ」の関係性などについて、通訳を通じて説明を行いました。

研修生の皆さんからは、質疑応答の中で、インドネシアの環境問題、特にごみの最終処分場の問題などのお話もあり、そのなかでも市民意識や人財育成の重要性を認識され、行政と市民の関係や共創のポイントなど、多くの質問が投げかけられました。

皆さんはこれから、歴史、経験や文化、社会的な背景などの違いも踏まえながら、宇部市で学んだことをインドネシアの課題解決に取り組まれます。

ＳＤＧｓの理念は「誰ひとり取り残さない」こと。そのためには他国で起こっていることを「自分ごととして捉えること」が必要です。インドネシアの現実は、地球に住む者すべての課題でもあります。

この理念を忘れずに、宇部市はこれからも、グローバル・パートナーシップを基調にＳＤＧｓに取り組みます。