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2024.07.31
宇部高校発!みんなでまなぼうさい
令和6年7月19日(水曜日)、宇部市隣保館上宇部会館において、上宇部地区社会教育推進委員会との連携のもと、宇部高等学校探究科2年生グループの主催により防災イベント「宇部高校発!みんなでまなぼうさい」が開催されました。受講者として参加されたのは、上宇部地区にお住いの14名の方々です。
この防災イベントは、探究活動として防災に取り組まれている宇部高等学校の生徒さんが課題意識をもって取り組まれているものであり、安心安全な地域づくりを目指し、防災を通じて地域のコミュニティをつくることを目的としています。
当日は、まず、「台風の場合」と「大雨が長引く場合」の2つのケースを想定し、グループに分かれ、ハザードマップを利用し、お住いのエリアにおいて災害リスクのある場所の確認・共有や避難経路の確認が行われました。
次に、それを踏まえて、生徒さんから参加者に対して、台風等の接近や、大雨により河川の水位が上昇する場合などを想定し、個人個人の避難行動を時系列的に整理する「マイタイムライン」(防災行動計画)についての説明があり、参加者の皆さんはその作成にも取り組まれましたが、災害時に自分自身やご家族が慌てず安全に避難するためには大切なものです。
そのなかで、守るのは自分の命だけでなく、普段から身近な要介護者や障害のある方々の情報も把握し、避難行動計画に組み入れることについてもお話がありました。
避難行動について学ばれた後は、避難後に大切なこと、例えば、健康管理や食事についても講義がありました。
特に避難所において重要なのが健康維持ですが、エコノミック症候群を防ぐための体操を習ったり、また、避難食とはどのようなものなのか、災害時を想定し調理環境が整わない中でどのように食するのか、実際に自分たちで作ってみて味わいました。
最後は全員で集まり、日頃危険に感じることや、過去の災害時の体験談などの発表があり、危険な場面に遭遇されたこと、失敗談など、話す側も聞く側も真剣そのもので、その情景が思い浮かぶぐらい貴重な情報が共有されました。
イベントプログラムの内容、構成が非常にわかりやすく、「備えあれば憂いなし」とはよく言われますが、まさにその言葉が体感できるイベントです。
宇部高等学校探究科の生徒の皆さん、ありがとうございました。これからも「共創」を基本に、「安心安全なまちづくり」、「持続可能なまちづくり」に一緒に取り組んでいきましょう。